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「大切な日に、こんな曲が聴きたい」「お気に入り曲を生演奏で聴いてみたい」
そんな想いが実現する機会があったら、素敵だと感じませんか?
今回ご紹介するのは、フルート奏者の松岡千聖さん。プロ吹奏楽団でのステージから、お子さま向けのリトミック、誕生日パーティーや結婚式の演奏まで、多彩な現場で活躍されています。
演奏スタイルやジャンルも柔軟に対応し、お客さまの希望をヒアリングしながらオリジナリティあふれるコンサートを組み立ててくれる松岡さん。
今回はそんな松岡さんに、これまでのコンサートのエピソードを語っていただきました。
「こんなシーンに生演奏を取り入れられたら素敵かも」
ぜひ、そんな想像を膨らませながら読んでみてくださいね。
■松岡 千聖(フルート奏者)
大阪教育大学 大学院教育学研究科芸術文化専攻音楽研究コース修了。
第37回霧島国際音楽祭賞受賞、第21回長江杯国際音楽コンクール管楽器部門第1位。
現在、フィルハーモニック・ウインズ大阪のフルート奏者として演奏活動をするほか、後進の指導、お子様向けのリトミックコンサートの企画・運営、ケアホームなどでの依頼演奏を精力的に行う。
■聞き手:福島 未貴
フリーランスのライター・トロンボーン奏者。武蔵野音楽大学を卒業後、現在は記事執筆の傍ら演奏活動や音楽レッスンの仕事にも携わっている。音楽を専門的に学び活動している演奏家ならではの視点から、音楽・演奏にまつわる情報や、演奏家の想いをお届け。
コンサート出演にレッスン、記事の寄稿まで。多彩なフィールドでマルチに活躍!
ーー 現在はプロの吹奏楽団で演奏されているとお聞きしました。具体的な活動内容について、改めて教えてください!
松岡さん:
プロ吹奏楽団「フィルハーモニック・ウインズ大阪(オオサカン)」での演奏が、今のメインのお仕事です。フルート奏者として楽団に在籍し、コンサートに出演しています。
楽団のほかにも、さまざまな活動をしています。
ここ1年くらいでは、大学院時代の仲間とリトミックのコンサート団体を立ち上げて、定期的にお子さま向けのリトミックコンサートも開催しています。
ほかには、中学校・高校の吹奏楽部へ講師として教えに行ったり、個人でもレッスンをおこなっていたり……。
音楽之友社から毎月出版されている吹奏楽や管楽器愛好家向けの音楽雑誌「Band Journal(バンドジャーナル)」にて、記事を寄稿させていただいたこともありました。
ーー バンドジャーナル!私も学生時代、毎月読んでいました!
松岡さん:
バンドジャーナルは、私も学生時代から愛読していて。所属楽団であるオオサカンを通じて依頼が来て、記事を書かせていただきました。お話をいただいたときは、嬉しい気持ちと「信じられない!」という驚きが入り混じっていましたね。
全国各地のプロオケ・吹奏楽団の奏者たちが、各パート1人ずつコラムを執筆をする企画で、自分の名前と記事が載ることにかなり責任を感じました。
また、記事としてその後もずっと残るものだから「気を引き締めてしっかり書こう!」という気持ちで臨みました。
楽器編成やシーンに合わせて演じ分け。それぞれの現場にもっとも適したアプローチを。
ーー 吹奏楽にリトミック、ジャンルによってコンサートの規模や演奏者の人数なども、まったく異なりますよね。大編成の吹奏楽と数人での室内楽で、どのような違いがあるのでしょうか?
松岡さん:
オオサカンで吹奏楽の演奏をするときは、基本的に演奏者側も大人数(※)な「大編成」になります。そのぶん会場も広いホールになることが多く、お客さまも大勢いらっしゃいます。
リトミックコンサートは、演奏者はいつも3〜4人くらいの「室内楽」です。お客さまの人数はそのときによりますが、多い場合は50〜60人に上ることもあります。
大編成である吹奏楽の演奏の際には、やはりバランスが大事です。大人数での合奏なので、自分の音だけが聞こえたらよいわけではなく、全体のなかで調和を取りつつ、目立つべきところは目立って……と意識しています。
(※)大人数(大編成):40人以上 / 少人数(小編成):30人以下。

ーー 大編成の吹奏楽では、音のブレンド感がより重要なのですね!リトミックコンサートでは、どのようなことを重視していますか?
松岡さん:
リトミックのコンサートでは、とにかくお客さまにアンテナを向けてコミュニケーションを図ることを意識しています。
コンサート中は音楽に合わせて身体をたくさん動かします。たとえば、2月には「おにとふゆ」というテーマで「鬼のパンツ」のダンスをしたり、「北風小僧の寒太郎」を演奏して、風の動きを身体で表現したり。
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ーー とても楽しそうですね!コンサート中の子どもたちの様子はいかがですか?
松岡さん:
演奏者側が緊張していると、やはり子どもたちも表情や動きが固くなってしまうんですよね。
お客さまが大勢いると私たちも多少緊張してしまうこともあるのですが、自分にアンテナが向いていると、コミュニケーションが取れません。
子どもたちのテンションに合わせて、というよりは、それを超えていく勢いで元気いっぱい一緒に動く。そうすると、みんな表情を緩めてどんどん乗ってきてくれます。
私にも小さい子どもがいるのですが、自分が子育てをしているからこそ子どもの興味や喜ぶものを考えることができて、コンサートの企画・開催にも活きていると感じますね。

個人のお客さまからのリクエストも◎ 希望に沿った、オーダーメイドな音楽体験
ーー 普段は吹奏楽など大きな舞台での演奏がメインだと思いますが、お客さまともっと身近に接するような演奏の機会もあるのでしょうか?
松岡さん:
はい。過去にはお子さまのお誕生日パーティーで演奏をさせていただいたことがあります。
企業ではなく、個人のお客さまからのご依頼でした。レンタルスペースのようなところでご家族とお友だちが集まっておこなわれたパーティーにお邪魔させていただき、ディズニーの曲を演奏しましたね。
コンサート用の会場ではないので、フルート奏者2名と打楽器奏者1名の少人数の編成で演奏しました。
主役のお子さまは、プロの演奏家がやってきて少し緊張していた様子もありましたが、好きな曲を聴けて嬉しそうでしたし、なにより親御さんもすごく喜んでくれましたね。
ーー お気に入りの曲をプロの生演奏で聴いた経験は、一生の思い出になりますね!
松岡さん:
LiveDeliのお仕事では、結婚式のBGMを演奏させていただいたこともあります。
ご新婦のリクエストでご依頼をいただき「こんな曲が好き、これを聴きたい」といったご希望をヒアリングしながら、こちらから「こんな曲はどうですか?」と提案もして、一緒に作っていきましたね。
挙式のBGMを1から選曲したので、まさに完全オーダーメイドの結婚式でした!
新郎新婦のおふたりには、すごく喜んでいただけて。挙式のあと、LiveDeli宛てに「本当にありがとうございました」とメッセージが届いたんです。
ご満足いただけた様子が伝わって、私もとても嬉しかったですし「やってよかったな」と心から思いました。
シーンごとに最適な演奏を。豊富な経験と対応力を強みに、あなたに合ったコンサートをコーディネート
プロの演奏家として確かな技術を持ちながら、親しみやすいお人柄や表現力も兼ね備えている松岡さん。
一人ひとりの想いやシーンに合わせて、ぴったりの曲や編成を提案してくれる松岡さん。オリジナルの演奏プランを一緒に形にしてくれます。
「こんな曲を演奏してほしい」「こんな雰囲気のコンサートを作ってみたい」
そんなご希望がある方は、ぜひ一度お気軽にご相談くださいね。
<松岡千聖さんプロフィール>