
あたたかくて、どこか寂しさも感じる魅惑的な音色の楽器、篠笛。
日本の伝統的な横笛でありながら、生で聴いたことはなかったり、間近で見た経験はない人も多いのではないでしょうか。
今回ご紹介するのは、そんな篠笛で高齢者施設や学校、SNS配信など多彩な場所で活躍するHikaruさん。
J-POPや歌謡曲、アニメソングなど、誰もが耳なじみのある楽曲を篠笛の音色に乗せて届けています。
「篠笛って、こんなに身近で楽しめる楽器だったんだ」。
そう感じてもらえる演奏を届けたい。
そんな思いを込めて活動するHikaruさんに、演奏のこだわりや魅せ方の工夫についてうかがいました。
■Hikaru(篠笛奏者)
繊細な息遣いと情熱的な音色で心を揺さぶる篠笛奏者。情景や心の機微を映す音を大切にしながら、自由で新しい表現にも挑み、篠笛の可能性を広げ続けている。ソロのほか、和洋楽器を融合したバンド「音を紡ぐ」など多彩な編成で活動。篠笛・和太鼓の指導にも力を注ぎ、SNS総フォロワーは1.5万人超。2019年篠笛コンテスト、2022年横浜太鼓祭 浜の和太鼓コンテストでともに第1位を受賞。2023年和楽器LIVE「邂逅」開催、2024年LALALAにしきたミュージシャンコンテスト審査員特別賞・西宮市長賞を受賞。
■聞き手:福島 未貴
フリーランスのライター・トロンボーン奏者。武蔵野音楽大学を卒業後、現在は記事執筆の傍ら演奏活動や音楽レッスンの仕事にも携わっている。音楽を専門的に学び活動している演奏家ならではの視点から、音楽・演奏にまつわる情報や、演奏家の想いをお届け。
高齢者施設・学校・ライブ会場…あらゆる場面で響かせる篠笛の音色
ーー 篠笛などの和楽器の生演奏を聴ける場というのは、あまり想像がつかない人も多いかと思います。Hikaruさんは、普段はどのようなシーンで演奏活動をされているのでしょうか?
Hikaruさん:
現在は、プロの篠笛奏者として演奏やレッスンのお仕事をしています。
演奏シーンはさまざまで、高齢者施設にお伺いしたり、小学校などで学校公演をおこなったり。自主企画でライブやコンサートをしたり、SNSを通しての生演奏配信もおこなっています。
ーー 多彩にご活躍されているのですね!昔からずっと篠笛を演奏されているのですか?
Hikaruさん:
高校生のときに和太鼓部に入部したことをきっかけに、和太鼓と篠笛を同時にはじめました。実は、それまでは音楽とは無縁の人生だったんですよ。
高校卒業後、しばらくは和太鼓のスクールで講師をしていたのですが、2018年ごろから篠笛奏者としての演奏活動も開始しました。
現在は和太鼓講師のお仕事からは離れており、篠笛1本で完全独立して活動しています。
初めて篠笛を聴く人も、親近感を持てるように。あえて現代の曲を選ぶ、Hikaruさんの演奏プログラム
ーー 「篠笛の生演奏は初めて聴く」というお客さまも多いのではないかと思います。コンサートでは、どのような曲を演奏されているのですか?
Hikaruさん:
まず前提として、篠笛にもいくつか種類があるんです。
神社などで演奏される伝統芸能のための篠笛と、パフォーマンスとして創作音楽を演奏するための現代寄りの篠笛があり、僕が演奏しているのは後者になりますね。
コンサートで演奏する際は、いわゆる「雅楽」ではなく現代の音楽を演奏しています。
高齢者施設なら歌謡曲や演歌、お子さまや若い世代のお客さまなら流行りのJ-POPなどですね。
残念ながら、篠笛は和楽器のなかでもまだまだ知名度が低いと感じていて。
だからこそ、篠笛を知るきっかけや間口を広く提供したいと思っています。
僕が篠笛を始めるきっかけとなった憧れの奏者さんも、現代の音楽を演奏していて「篠笛って、こういう曲も吹けるんだ」と、衝撃を受けたんですよね。
僕自身が篠笛の魅力に取り憑かれているからこそ、多くの人に篠笛の魅力や可能性を知ってほしいと思い、皆さんにとって親しみやすい曲をチョイスしています。
「篠笛とか和楽器って難しそう」というハードルを下げるきっかけになっていると嬉しいです。
ーー 篠笛でJ-POP、原曲とはまた違ったよさが生まれそうですね!
Hikaruさん:
また、最近は外国人観光客の方に向けたイベントなどでの演奏も多いです。
その際は、お客さまの国籍に合わせた選曲を意識しています。
たとえば「日本のアニメ」とひと言でいっても、国によってそのイメージは異なるんですよ。中国では「名探偵コナン」がめちゃくちゃ流行っているとか、別の国では「鬼滅の刃」がすごく人気とか。
そのため、ご依頼をいただいた際にはどんなお客さまがいらっしゃるのか、事前にヒアリングをおこなっています。
いただいた情報をもとに、各国で流行っている音楽を調べてプログラムを組むようにしていますね。
SNSで生演奏配信をよくやっていることもあり、曲目のレパートリーも現在80曲近くあるので、どんなシーンでも柔軟に対応させていただいています!
篠笛ってどんな音?Hikaruさんってどんな人?小さな疑問も解消できる、SNSでの生配信
ーー SNSでの生演奏配信、とても気になります!誰でも見に行ってよいものなのでしょうか?
Hikaruさん:
InstagramとTikTokで週3〜4日ほど生演奏を配信をおこなっており、どなたでも無料でご視聴いただけます!
「篠笛の演奏ってどんな感じ?」と気になる人は、まずは気軽に配信に遊びに来てくれると嬉しいです。
イベントやレクリエーションなどに生演奏を取り入れてみたいと思っても「どんな音がするんだろう」「どんな演奏が聴けるんだろう」とイメージが湧かないと、依頼しづらいですよね。
また、演奏のクオリティだけでなく「どんな人が来るんだろう?」と、演奏家の人柄も気になるところなのではないかと……。
そういった疑問も、配信に来ていただければ解決しやすいのではないかと思います。
過去には、配信を見てくださった方から生演奏の依頼をいただいたこともありました。
純粋に配信を楽しんでいただくのももちろんですが、篠笛の演奏依頼をご検討中のお客さまにとって、ひとつの安心材料になっていると嬉しいです。
どんな場所でも、どんな人にも寄り添う。Hikaruさんが届ける、“初心者にも伝わる”篠笛の魅力
あたたかく、郷愁を誘う篠笛の音色を、もっと身近に感じてほしい。
Hikaruさんの演奏には、そんな想いが込められていることが、インタビューから伝わってきました。
「はじめて篠笛を聴く人にも親しみやすいように」と、演奏曲はJ-POPやアニメソング、歌謡曲など、お客さまに合わせた選曲を徹底。
さらに、会場の雰囲気などを事前にヒアリングし、一つひとつのステージを丁寧に組み立てています。
演奏の音色だけでなく、演奏家の人柄や雰囲気も配信を通して確認できるからこそ、安心して依頼できる──。そんな信頼感のある篠笛奏者です。
あなたの施設やイベントにも、Hikaruさんの篠笛の音色で、特別な時間を取り入れてみませんか?
<Hikaruさんプロフィール>