イベントや式典などを盛り上げるのに欠かせない要素のひとつが、音楽。
CDやPCから音楽を流すのもよいですが、その場で実際に演奏してくれる生演奏は、独特の臨場感を楽しめるのが大きなメリットですよね。
しかし、「生演奏って、いくらくらいで頼めるの?」「すごくお金がかかるのでは……?」と、疑問を感じている人も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、演奏依頼の相場価格とその理由について、わかりやすく解説します。
ぜひ最後まで目を通してみてくださいね!
執筆者:福島 未貴
フリーランスのライター・トロンボーン奏者。 武蔵野音楽大学を卒業後、現在は記事執筆の傍ら演奏活動や音楽レッスンの仕事にも携わっています。 音楽を専門的に学び活動している演奏家ならではの視点から、音楽・演奏にまつわる情報をお届けします。
生演奏を依頼・演奏家を派遣する際にかかる料金の相場は?
イベントなどに「演奏家を呼びたい!」と考えた際、気になるのはやっぱり料金ですよね。
「相場はどのくらいなの?」「金額のイメージが湧かない……」という人もいるかもしれません。
生演奏を依頼する際にかかる費用は演奏家のグレードやコンサート・イベントの規模によって異なり、「ピンからキリまでで、一概にはいえない」というのが実情です。
各音楽事務所の料金表を調査したところ、生演奏依頼にかかる費用はもっともリーズナブルなプランで平均25,000円。高額なプランであると15万円以上にのぼることがあるとわかりました。
※2024年5月時点
音楽事務所によって、金額設定の基準は異なります。
また、事務所に所属せず、音楽家が個人で演奏依頼を受けているケースも。
無料見積もりを行っている事務所・演奏家も多いため、まずは見積もり相談のお問い合わせをしてみるのがよいでしょう。
演奏依頼の料金はどう決まる?
音楽事務所のWebサイトなどを見ても、プランが数種類あったり金額が明記されていなかったり「結局いくらでやってくれるのか、よく分からない!」と感じたことはありませんか?
演奏依頼の料金はさまざまな要因をもとに設定しており、即答・即決するのは、実はとても難しいのです。
ここでは、演奏依頼の料金を設定する際の基準について解説します。
「なにを基準に料金を決めているの?」と疑問に感じている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
演奏家の実力・グレードによって異なる
プロ奏者
音楽を生業とし、演奏によって生計を立てているプロ奏者。
実力・経験ともに十分なプロ奏者は、コンサートのスタンダードナンバーはもちろん、リクエスト曲に柔軟に対応してくれる人が多いです。
依頼料金は比較的高額に設定されており、料金設定の基準は演奏家・所属事務所によって異なります。
ひとくちに「プロ奏者」といっても、TV番組に出演したり有名楽団に所属したりしている奏者もいれば、個人で演奏活動をしているフリーランス奏者などさまざま。
演奏家の知名度によって、依頼料金が左右されることもあります。
音大生
専門的に音楽を学ぶ、プロ奏者の卵である音大生。
演奏活動に積極的な人が多く、プロ奏者に比べるとリーズナブルな価格で演奏依頼を受けている人が多い傾向があります。
しかし、学生時代から有名楽団に所属したり大きな音楽コンクールで入賞したりと、プロとして演奏活動をはじめる人も。
この場合は、音大生であってもプロ奏者と同価格帯の依頼料金が必要になるケースもあります。
アマチュア奏者
アマチュア奏者は音楽の専門家ではなく、趣味で演奏活動をしている人たちのこと。
音楽とは別に本業があり、無償もしくは非常にリーズナブルな価格で演奏をしてくれる人が多いです。
費用が抑えられるメリットがある反面、演奏のクオリティは保証されていなかったり、難しい曲目やリクエストには対応できなかったりする可能性があります。
コンサート・イベントの規模や演奏家の人数によって異なる
ソロ・デュオ
ピアノのみ・ヴァイオリンのみなど、ひとりで演奏するのがソロ演奏、ピアノと管楽器・弦楽器など2人組で演奏するのがデュオ演奏。
しかし、管楽器・弦楽器は単体だと伴奏を演奏できないため、実際のコンサートでソロ演奏するのはピアノが圧倒的に多いです。
ソロ・デュオは演奏家の人数が少なく、手狭な場所でも演奏できるため会場代を抑えられることから、リーズナブルなプランが数多く展開されています。
少人数での演奏なので少々盛り上がりに欠けますが、ホームパーティや高齢者施設・保育園などのイベントにおすすめの編成です。
カルテット(四重奏)・クインテット(五重奏)などの室内楽
弦楽四重奏など4人で演奏するのがカルテット(四重奏)、金管楽器・木管楽器などの5人組で演奏するのがクインテット(五重奏)です。
オーケストラほど大規模ではありませんが、ソロやデュオに比べると楽器の種類も豊富なため、豪華な印象に!
企業のパーティや結婚披露宴など華やかなBGM演出がほしいとき、オープニング演奏などが必要なときにおすすめです。
サロンホールなどある程度の広さのある会場手配が必要であり、演奏家の人数も4〜5人と増えることから、ソロ・デュオよりも依頼料金は上がります。
オーケストラ・吹奏楽
たくさんの楽器・演奏家が必要となるオーケストラや吹奏楽は、式典などで活躍することの多い編成です。
小規模な楽団であっても奏者の人数が20人を超えるのが一般的であり、演奏家の出演料だけでも大きな金額が必要となります。
出演料だけでなく、大きなコンサートホールや大型楽器を運搬するためのトラック・舞台環境を整えるスタッフの手配が必要であり、トータルで数十万円を超える依頼料金がかかります。
生演奏派遣は高い?演奏依頼に多くの費用がかかる理由
「演奏依頼って、けっこうお金がかかるんだな……」
ここまでの内容を通して、そのように感じた人もいるかもしれません。
生演奏依頼には、なぜ多くの費用が必要になるのでしょうか?
ここでは、その理由を具体的に解説します。
料金の内訳を知ることで、依頼料金の相場をイメージしやすくなるでしょう。
リハーサル時間・場所代
演奏家たちは、イベント・コンサートの当日だけ演奏するのではなく、本番までに何度もリハーサルをおこないます。
リハーサル自体はお客さんの目に触れるわけではありませんが、本番当日によりよい演奏を届けるためには欠かせない準備です。
また、デュオやカルテット・クインテットなど複数人で演奏する場合には、音楽スタジオを借りてリハーサルをおこなうことも。
リハーサルにかかる時間・スタジオ代なども考慮したうえで、演奏依頼の料金が設定されています。
交通費
イベント・コンサートの当日に会場に行く際や、リハーサルのためにスタジオに向かう際には、交通費が必要です。
交通費は演奏依頼料金に含まれていることもあれば、別で請求がかかるケースもあり、音楽事務所によって形態は異なります。
リクエスト・アレンジ費用
演奏曲目をリクエストする際には、リクエスト料金が必要です。
特に最新の楽曲はまだ楽譜が一般販売されていないことも多く、演奏家が自らアレンジをして楽譜を作成します。外部の編曲者へ楽譜の作成を依頼することも。
いずれの場合も演奏とは別の業務が発生するため、追加料金が必要となります。
著作権使用料
楽曲などの著作物には「著作権」があり、多くの楽曲は「一般社団法人日本音楽著作権協会・JASRAC」という団体によって管理されています。
楽曲を使用するには著作権使用料を支払う必要があり、利用申請などの手続きを音楽事務所や演奏家がおこなう際には、著作権使用料が依頼料金に含まれているケースも。
音楽事務所の運営費
音楽事務所は演奏家をとりまとめ、お客さまのニーズをヒアリングして演奏家を選定し、プランや演奏内容を提案するなどの業務を担当。
イベント・コンサートのプログラム冊子やチラシの作成を代行してくれる事務所もありますよ。
こういった作業にかかる事務手数料や会社の運営費も、演奏依頼の料金に含まれています。
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決して演奏のクオリティが低いわけではなく、登録している演奏家はみんな音楽大学を卒業していたり、さまざまなシーンで演奏活動をしていたりと、実力のある人ばかりです。
リーズナブルな料金設定の理由は、LiveDeliの運営体制にあります。
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通常であればスタッフの手作業によって行う作業を自動化しているため、迅速な対応が可能です。
これによって、低価格でありながらも高クオリティな演奏派遣を実現しています。
また、LiveDeliでは具体的な演奏内容の打ち合わせは、演奏家と直接メールにてやり取りができます。
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