トピックス 高齢者施設に演奏家を呼ぶには?演奏依頼の方法と、演奏家を派遣するメリットを解説

高齢者施設に演奏家を呼ぶには?演奏依頼の方法と、演奏家を派遣するメリットを解説

2024/07/31 高齢者施設

演奏家がお客さんのもとに演奏を届けに来てくれる「出張演奏」。

高齢者施設などでレクリエーションやイベントを企画・担当している人の中には「せっかくなら、イベントに生演奏を入れてみたい!」と考えたことがある人も、いるかもしれません。

そこで今回は、高齢者施設へプロの演奏家を呼ぶ方法を紹介します!

音楽レクリエーションに生演奏を取り入れるメリットについても解説するので、ぜひ最後まで目を通してみてくださいね。

執筆者:福島 未貴

フリーランスのライター・トロンボーン奏者。 武蔵野音楽大学を卒業後、現在は記事執筆の傍ら演奏活動や音楽レッスンの仕事にも携わっています。 音楽を専門的に学び活動している演奏家ならではの視点から、音楽・演奏にまつわる情報をお届けします。

 

そもそも、演奏依頼や出張演奏とは?

バイオリンを弾く赤い服を着た女性

「出張演奏」というサービスに聞き馴染みがない人や、「聞いたことはあるけど使ったことはない」という人も多いのではないでしょうか。

出張演奏とは、その名のとおり演奏家が出張し、演奏を披露してくれるサービスのこと。
通常のコンサートではお客さんが会場に足を運びますが、出張演奏の場合は演奏家がお客さんのもとに来てくれるのが大きな違いです。

企業パーティーや商業施設でのイベント、結婚披露宴、高齢者施設でのレクリエーションなど、生演奏が必要なあらゆるシーンにおいて、演奏家がやってきて演奏してくれます。

特に高齢者施設においては音楽レクリエーションをおこなう際に、演奏依頼・出張演奏のサービスを利用することが多いです。

高齢者施設での音楽レクリエーションに、
出張演奏を依頼する3つのメリット

高齢男性にピアノを教える介護スタッフ

多くの高齢者施設では、定期的にレクリエーションをおこなっています。

さまざまなジャンルのレクリエーションがある中で、よくおすすめとして挙げられるひとつが「音楽レクリエーション」です。

CDやPCの音源でもレクリエーションは可能ですが、出張演奏による生演奏を取り入れると、さらにレクリエーションが盛り上がります!

1.身体の自由度に関わらず楽しめる

音楽レクリエーションの最大のメリットは、身体の自由度に関係なく誰でも気軽に楽しめる点にあります。

運動を伴うレクリエーションは、身体の具合によっては参加できないこともあります。
また、身体を使うレクリエーションは、転倒したりどこかにぶつけたり怪我をしないよう、常に細心の注意が必要です。

座ったままでも参加できる音楽レクリエーションは怪我の心配もなく、安心して楽しめます。

2.みんなで参加しやすい

音楽レクリエーションでは、みんなで歌ったり手拍子をしたりと、参加者全員が一体となって楽しめます。

みんなが知っているような有名な楽曲や季節の曲を選んだり、歌詞カードを作って配布したりすれば、事前に練習をしなくても誰でも気軽に参加可能です。

コンサートなら、ゲーム形式のレクリエーションとは違ってルールを理解したり覚えたりする必要がないのも、嬉しいポイントです。

3.間近で楽器を見ることで、非日常的な体験になる

出張演奏サービスでは、プロの演奏家たちが高齢者施設までやってきて、生演奏を披露してくれます。

非常に近い距離で演奏を聴くことができ、楽器の細かい部分や演奏家の様子がよく見えるのが、コンサートホールでの演奏会との違いです。

マイクを使わなくても声が聞こえる距離感で演奏するケースが多いので、ただ音楽を聞くだけでなく演奏家とコミュニケーションを取りやすいのも大きなメリットだといえます。

本物の楽器を間近で見たり、プロの演奏を生で聴いたりできる機会は貴重であり、入居者・利用者にとっても忘れられない体験となるでしょう。

プロの演奏家ってどうやって呼ぶの?
高齢者施設のレクリエーションで演奏依頼をする方法・手順を解説!

手順やステップ示す画像

無償で演奏をおこなっているボランティア団体もありますが、クオリティの高い演奏を楽しむには、プロの演奏家へ依頼するのがおすすめ。

依頼方法はさまざまですが、個人で演奏家を探すよりも、音楽事務所に頼った方がやり取りもスムーズなことが多いです。

ここでは、音楽事務所を通して出張演奏を依頼する方法・手順を紹介します。

  • 1.音楽事務所を選ぶ
  • 2.お問い合わせフォームやメールで問い合わせ
  • 3.依頼内容のヒアリング・見積もり
  • 4.演奏家・スケジュールの調整
  • 5.契約
  • 6.プログラム内容などの打ち合わせ
  • 7.イベント・コンサート当日

1.音楽事務所を選ぶ

まずは、演奏を依頼したい音楽事務所を選びましょう。
インターネットで「演奏依頼」「演奏派遣」と検索すると、さまざまな事務所がヒットします。

事務所によって、強みはさまざま。
高齢者施設での演奏を得意としている特化型の事務所もあり、そういった事務所は高齢者施設でのパフォーマンス・企画に長けています。

演奏技術のほかに、シチュエーションに合わせた選曲やコミュニケーションの取り方なども重要なポイントになるので、各事務所の特徴をよく確認しておきましょう。

事務所選びのポイントは以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

参考記事:クラシック音楽の演奏依頼をするのはどこがいい?おすすめの演奏派遣事務所5選

2.お問い合わせフォームやメールで問い合わせ

依頼したい事務所が決まったら、HPのお問い合わせフォーム・お見積りフォームから問い合わせをおこないます。
その際、なるべく詳しく要望・依頼内容を記載しておくと、その後の打ち合わせがスムーズに進みます。

以下のような内容をあらかじめ明記しておくのがおすすめです。

  • 希望日時
  • イベント開催場所
  • 予算
  • 演奏時間
  • イベントの趣旨
  • 希望の演奏ジャンルや楽器(あれば)
  • 利用者の状況(簡単な運動・動作は可能かなど)

特に利用者の状況について懸念点がある場合は、なるべく前もって相談しておきましょう。

3.依頼内容のヒアリング・見積もり

通常、問い合わせから数日以内に事務所・音楽家から連絡が入ります。
その後は改めて打ち合わせの日程を設定し、さらに詳しい希望をヒアリング。

利用者の好きな曲などリクエストがある場合は、演奏者側で楽譜の準備が必要になるため、早めに伝えておくようにしましょう。

ヒアリングのあとは、希望の内容をもとに見積もりを出してもらえます。
見積もり相談までは無料で応じてくれる事務所も多いので、まずは気軽に相談してみるのがおすすめです。

料金の相場や設定の基準については一概にはいえませんが、以下の記事でおおよその相場や考え方について解説しています。

参考記事:演奏依頼の相場ってどれくらい?平均価格とその理由をわかりやすく解説!

4.演奏家・スケジュールの調整

見積もりを確認し、依頼したい事務所が正式に決まったら、実際にイベントやコンサートに出演する演奏家を手配・決定します。

人気の演奏家の場合は、指名をしたとしてもすでにスケジュールが埋まってしまっていることも。その場合は、イベントの日程調整が必要となります。

イベントの日時を動かすのが難しい場合には、スケジュールが空いているほかの演奏家を手配します。

5.契約

スケジュールや料金・出演する演奏家などが決定したら、依頼者側・事務所側の双方の合意のうえで、正式に契約となります。

契約書を交わすタイミングや方法は事務所によって異なるため、トラブル防止のためにもよく確認しておきましょう。

6.プログラム内容などの打ち合わせ

本番当日に向けて、演奏プログラムやイベントの内容について、さらに具体的に打ち合わせをおこないます。
主に以下のような内容を擦り合わせておくのがおすすめです。

  • MCはどのタイミングで入るのか、何分くらい話すのか
  • どんな衣装で来てほしいのか
  • 当日のタイムスケジュール
  • ピアノやキーボードなど備え付けの楽器はあるか

高齢者施設はコンサートホールではないため、演奏・パフォーマンスに必要な道具・機材などが足りないことも。その際は、演奏家や事務所側に持参してもらう必要があります。

会場にピアノなどの備え付けの楽器はあるのか、マイクなど音響機材はあるのかなどを事務所に伝え、擦り合わせをおこないましょう。

7.イベント・コンサート当日

当日は演奏家がやってきて、音楽レクリエーションをおこなってくれます。

事務所のスタッフが同行するのが一般的ですが、まれに演奏家のみで来場するケースも。
当日に慌てることがないよう、来場人数なども事前に確認しておくとよいでしょう。

また、演奏料金の支払いのタイミング・方法も、事務所によって異なります。
前払いなのか後払いなのか、どのように支払いをするのかなど、事前に必ず確認しましょう。

演奏依頼をしたいけど、準備に手間はかけられない…
スムーズに出張演奏を依頼するには?

スーツを着てピアノを弾く男性

「演奏依頼をしたいけれど、何度も打ち合わせをしている時間は取れない」
「打ち合わせに手間をかけられるほど、リソースに余裕がない」

高齢者施設のレクリエーション担当者は、ほかの業務も兼務している人がほとんど。
そのため「問い合わせや打ち合わせのフローが面倒」といったお悩みがある人も多いのではないでしょうか。

そんな人にぜひ利用してほしいのが、LiveDeli

お見積もりから本番当日まで、必要なフローを可能な限り簡略化しており、打ち合わせはとてもコンパクトかつスムーズです。

また、LiveDeliではご希望の予算に合わせて、こちらから演奏内容やプランをご提案!
お見積りフォームは、基本的に選択回答式になっているので「なにを書けばいいの?」と悩む必要もありません。

LiveDeliと一般的な音楽事務所の違い

見積書や請求書はシステムによって自動作成・送信されるので「いつまで経っても書類が届かない!」などのストレスも軽減できます。

高齢者施設での演奏実績も多く、企画段階から当日のパフォーマンスまで、演奏・MCを含めまるっとお任せできるのも嬉しいポイントです。

生演奏による音楽レクリエーションを検討中の方は、ぜひお気軽にお問い合わせくださいね。

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