結婚披露宴に出席したり休日のショッピングモールに遊びに行ったりすると、さまざまな楽器を持った演奏家たちがパフォーマンスをおこなっているのを、見たことはありませんか?
そんな様子を見て「ああいう演奏家って、どうやって呼ぶんだろう?」「誰でも呼べるの?」と考えたことがある人も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、プロ奏者に演奏依頼をする方法を徹底解説!
プロに演奏依頼するメリットについても触れているので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
執筆者:福島 未貴
フリーランスのライター・トロンボーン奏者。 武蔵野音楽大学を卒業後、現在は記事執筆の傍ら演奏活動や音楽レッスンの仕事にも携わっています。 音楽を専門的に学び活動している演奏家ならではの視点から、音楽・演奏にまつわる情報をお届けします。
そもそも、演奏依頼・演奏派遣ってどんなサービス?
「演奏依頼」「演奏派遣」といったサービスを使ったことがなく「そもそも、どんなサービスなの?」と疑問に感じる人もいるかもしれません。
演奏依頼・演奏派遣とは、イベントや式典など生演奏が必要なシーンにおいて、演奏家たちが出張し、演奏を披露してくれるサービスのことです。
企業パーティーのBGMや結婚披露宴、商業施設などでのイベントやTV番組への出演など、内容はさまざま。
個人で受注している演奏家もいますが、音楽事務所を通して受注をおこなっているケースも多いです。
プロ奏者への演奏依頼ってどうやるの?依頼方法・手順をわかりやすく解説
「イベントを企画するから、演奏家を呼んでみたい!」
そう思っても、どのように依頼すればよいのかよく分からないという人も多いのではないでしょうか。
ここでは、プロ奏者へ演奏依頼をする際の方法・手順について紹介します。
具体的な手順などは事務所によって異なりますが、一般的なよくある流れとして参考にしてみてください。
- 1.音楽事務所や演奏家を選ぶ
- 2.お問い合わせフォームやメールで問い合わせ
- 3.依頼内容のヒアリング・見積もり
- 4.演奏家・スケジュールの調整
- 5.契約
- 6.プログラム内容などの打ち合わせ
- 7.イベント・コンサート当日
1.音楽事務所や演奏家を選ぶ
まずは、演奏を依頼したい音楽事務所を選びましょう。
インターネットで「演奏依頼」「演奏派遣」と検索すると、さまざまな事務所がヒットします。
自分の要望にあった演奏家やプログラム内容を提案してくれる事務所を探してみましょう。
どんなアーティストが所属しているのか、過去にどんな演奏実績があるのかをチェックするのがおすすめです。
事務所選びのポイントは以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
個人で受注をおこなっている演奏家の場合は、SNSで募集・発信をしていることも多いです。
2.お問い合わせフォームやメールで問い合わせ
依頼したい事務所が決まったら、HPのお問い合わせフォーム・お見積りフォームから問い合わせをおこないます。
個人の演奏家の場合は、SNSにメールアドレスを公開していたり、DMが受注窓口となっていたりする場合が多いです。
音楽事務所・個人の演奏家のどちらに依頼する場合であっても、問い合わせの際にはなるべく詳しく要望・依頼内容を記載しておくと、その後の打ち合わせがスムーズに進みます。
特に、以下のような内容はあらかじめ明記しておくのがおすすめです。
- 希望日時
- イベント開催場所
- 予算
- 演奏時間
- イベントの内容
- 希望の演奏ジャンルや楽器(あれば)
3.依頼内容のヒアリング・見積もり
一般的には、問い合わせから数日以内に事務所・音楽家から連絡が入ります。
その後は改めて打ち合わせの日程を設定し、さらに詳しい希望をヒアリング。
リクエスト曲がある場合は、このタイミングで伝えておくようにしましょう。
ヒアリングのあとは、希望の内容をもとに見積もりを出してもらえます。
見積もり相談までは無料で応じてくれる事務所も多いので、まずは気軽に相談してみましょう。
演奏依頼にかかる費用は、事務所によって異なります。
料金の相場や設定の基準については、以下を参考にしてみてくださいね。
4.演奏家・スケジュールの調整
打ち合わせや見積もりの結果「この事務所に依頼したい!」と決まれば、実際にイベントやコンサートに出演する演奏家を手配・決定します。
出演を希望する演奏家のスケジュールが埋まってしまっている際には、イベントの日程調整が必要になることも。
イベントの日時を動かすのが難しい場合には、スケジュールが空いているほかの演奏家を手配します。
5.契約
スケジュールや料金・出演する演奏家などが決定し、依頼者側・事務所側の双方の合意を得られたら、正式に契約となります。
契約書を交わすタイミングや方法は事務所によって異なるため、よく確認しておきましょう。
6.プログラム内容などの打ち合わせ
本番当日に向けて、演奏プログラムやイベントの内容について、さらに具体的に打ち合わせをおこないます。
主に以下のような内容を擦り合わせておくのがおすすめです。
- MCはどのタイミングで入るのか、何分くらい話すのか
- どんな衣装で来てほしいのか
- ステージのセッティングはどうするか
- 当日のタイムスケジュール
音楽事務所のスタッフとのみ打ち合わせをすることもあれば、演奏家と直接やりとりをするケースも。
打ち合わせの方法や回数は、事務所の方針によって異なります。
7.イベント・コンサート当日
当日は演奏家がやってきて、イベント・コンサートなどで演奏を披露してくれます。
事務所のスタッフが同行するのが一般的ですが、まれに演奏家のみで来場するケースもあります。
演奏料金の支払いのタイミング・方法は、事務所によって異なります。
前払いなのか後払いなのか、どのように支払いをするのかなど、トラブル防止のためにも事前に必ず確認しましょう。
コストや手間がかかっても、プロ奏者に演奏依頼をするメリット
ここまでの内容を通して「演奏依頼って、けっこう手間がかかるんだな……」と感じた人も多いかもしれません。
たしかに本番当日までの手順が多く、少し面倒に感じるかもしれませんが、手間やコストがかかったとしても、プロ奏者に依頼するメリットは大きいです。
プロ奏者は演奏スキルが高いのはもちろん、さまざまなリクエストにも対応してくれます。
クラシック音楽だけでなく、リリースされたばかりの最新のJ-POPや、校歌・企業のテーマソングなど楽譜が市販されていない曲でも、演奏家自らアレンジして演奏してくれることも!
また、「パフォーマンスのプロ」であるプロ奏者は、演奏が上手いだけなくお客さんを楽しませるようなMC・演出にも長けており、イベントそのものを盛り上げてくれるでしょう。
人気の奏者をゲストに呼ぶことで、イベントへの集客が見込める可能性もありますよ。
プロ奏者へ依頼するメリットやボランティア演奏との違いについては、以下の記事で詳しく解説しています。
ぜひこちらにも目を通してみてくださいね。
でも、演奏依頼って少し面倒くさそう...もっとスムーズに演奏家を派遣してもらうには?
生演奏は魅力的だけど、何度もメールしたり打ち合わせをするのはちょっと大変……。
そのようにお悩みの方には、LiveDeliがぴったり!
LiveDeliでは、ご希望の予算に合わせて、こちらから演奏内容やプランをご提案。
お見積りフォームは、基本的に選択回答式になっているので「なにを書けばいいの?」と悩む必要もありません。
見積書や請求書はシステムによって自動作成・送信されるので「いつまで経っても書類が届かない!」などのストレスも軽減。
事務所のスタッフがしっかりサポートに入りながらも、具体的な演奏内容は演奏家と直接相談が可能なのも、嬉しいポイントです。
「演奏家に確認するので少々お待ちを…」というタイムラグが発生しにくいので、打ち合わせがサクサク進みます。
「もっと手軽に演奏依頼をしたい!」と考えている人は、まずは気軽にお問い合わせください。